voron 組立雑記 #2

前回からの続きです。

rn.nyaomin.info

今回は siboor voron2.4 r2 に同梱されている部品の詳細を確認していきます。

付属工具

主な付属工具は写真の通りです。

付属工具

私は自分の工具セット所有しているので基本的に使用しません。 が、ニッパは使い捨て用として、左端に映っているバリ取り工具は意外と便利なので取っておきます。

テスト用として付属していたフィラメントは PLA の黄色です。 メーカーは不明です。 一応、別のプリンタでテスト出力するために取っておきますが、たぶん使わないです。

工具の品質については、まぁ、付属品という感じです。 自分で工具を持っている人は使う必要がない程度です。

アルミフレーム

アルミフレームは意外と綺麗に寸法が出ています。

アルミフレーム

メーカーは不明ですが、断面的に Misumi 製が近いように思います。 多分、Misumi 製です。 相変らず、中国から仕入れるアルミフレームは切粉などが掃除されておらす、製品と一緒にラッピングされています。 このあたりは改善を求めたいです。 大きな傷はなかったので良いと言えば良いのですが…

また、日本で意外と売っていないのが、右に映っている三角型の接続継手です。

https://us.openbuilds.com/black-angle-corner-connector/

これが、なかなか無いのです。 まぁ、止め方がなんとなく好きになれないというのは理解できます。

リニアガイド等

リニアガイドは全て siboor のロゴ入りです。 HiWin 製も選択できましたが、予算的に断念しています。

リニアガイド

実際、ガイドの動きは洗浄、給油を行うとスムーズなので問題ないと思います。

ケーブルチェーンは IGUS 製じゃないと思うのですが、似ています。 動きも滑らかなのでこちらも問題なく使用できそうです。 IGUS 製だったらごめんなさい。

ビルドプレート

ビルドプレートは特に言うことなしです。 ヒーターには siboor ロゴが入っています。 どこかの OEM だと思います。

ビルドプレート

機械加工されたアルミ板は実際に組み込んで精度を測定しないと出来が良いのか悪いのか判断できません。 パッと見と手で触った感じでは良い精度で加工されているように感じます。

ケーブル類

ケーブル類については特に感想なしです。 必要な物が揃っており、赤色の予備線が付属しています。 普通に組めば足りないことはないはずです。

ケーブル類

ノズルヒーターと温度計

ノズルヒーターは 24V 65W 品が付属しています。 今まで使ったことがある中で最も出力が高いヒーターです。 実際に使うと、昇温速度がかなり速いです。

温度計は PT1000 が付属しています。 これについても、今迄は PT100 ばかり使っていたので初めて使用します。 一般的に PT100 よりも高精度ですが、実際そこまで変わるような気はしません。

ノズルヒーターと温度計

ファン

ファンはノズル周辺の重要部に sunon 製を使い、その他は適当なものを使用しています。 一応、全て 24V 仕様となっています。

冷却ファン

ファンについては異音がなく、適切に冷却してくれれば何でもよいと思っています。

その他の小物

その他小物類です。

小物類

ベアリングは意外にも NSK 製が入っていました。 プーリー関係も検査した結果、歯欠けなどなく良質なものが同梱されています。

ただし、アルミフレームに組込む "後入れナット" は寸法精度がキツ過ぎて入れ難いです。 日本で買う Misumi 製の物はパチパチと入れることができますが、siboor の物はメッキ分の寸法を引く事を忘れているのか固いです。 何箇所かはマイナスドライバとハンマを使って無理矢理入れました。

電源

電源は MeanWell 社の 200W 仕様が同梱されています。

スイッチング電源

多分、本物だと思います。 仮に、偽造品だとしても私には見抜ける目がないです。

よく忘れがちな電圧切り替えは先に行っておきます。 写真の 230V と表示されている爪部を切り換えると 115V 仕様に変更できます。

電圧切り替え

ステッピングモータ

ステッピングモータは stepperonline の物が使用されます。 エクストルーダ用のパンケーキモータは siboor ロゴとなっていますが、おそらく stepperonline 製だと思います。 moon's や LDO ではないと思うのですが…

ステッピングモータ

基盤類

基盤系は bigtreetech 社で統一されています。

基盤類

メインボードは octopus pro が使われ、AB モータには tmc2240 その他モータには tmc 2209 ドライバが使われます。 また、klipper の制御ボードとして、BTT-Pi ボードが付いてきます。 ボードには既に Klipper ファームウェアが書き込まれており、付属の SD カードには BTT-Pi の OS がインストールされています。 SD カードを差し込んで、octopus pro ボードと USB 接続するだけで使用できるようになります。

ホットエンド

ホットエンドは Phaetus の dragon HF が付属しています。

dragon HF

しかし、dragon の HF は評判があまりよろしくないです。 それなりに高速印刷しないとヒートブレイクを起すなど、なかなか繊細なホットエンドのようです。

ということで、標準品 ST バージョンも用意しています。

dragon ST

初めは標準品を組み込んで、HF 品は予備パーツにします。

プリントパーツ

プリントパーツは esun の ABS で印刷されているようです。

プリントパーツ

購入時にアクセントカラーを選べるのですが、今回は一番標準的な赤色を選びました。 今思えば緑とかにしてもよかったかもしれないです。

プリントパーツに関して、一部の物がなにやらベタつきます。 siboor は印刷時にノリを付けているかもしれないです。 適当に清掃しました。

つづく

つづきます。