libreoffice の軽量化

linux で快適に使える office ソフトを考えていましたが、結局 libreoffice を使っています。なんだかんだ最も機能が充実しており、使い勝手が Excel と似通っているため混乱しないためです。

しかし、素の状態で使っていると動作が重いです。特に表計算でグラフ等を使うと激烈に重くなります。そこで、今回は libreoffice の軽量化を可能な限り行っていきます。注意点としてマシンパワーに頼り、メモリを多く使う設定にします。低スペックのPCだと厳しいかもしれません。

libreoffice のバージョンは 7.2.4.1 となります。

「元に戻す」のステップ数を減らす

「元に戻す」のステップ数がデフォルトだと 100 に設定されています。オフィスソフトで 100 回も前に戻すことなどないためこの数を減らすことから始めます。

libreoffice のメニューバーから
ツール -> オプション -> LibreOffice -> 詳細 から 「上級者向け設定を開く」 へ進みます。ついでに java実行環境を使用のチェックを off にします。

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設定対象

上級者向け設定の検索に「undo」等のキーワードを入力して設定対象の項目を探します。

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元に戻す回数を変更する

設定対象をダブルクリックするか、下の編集ボタンを押すかして、値を変更します。
今回は 10 に設定しました。

グラフィックキャッシュの増加

次に、ソフト軽量化の定番であるキャッシュ値を増やします。
検索欄に「cashe」とか入力してそれっぽい設定を探します。

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赤線のあたりをとにかく増やす

私のマシンはメモリが 16G あるため、使用するメモリをガシガシ増やしていきます。
完全にマシンパワーで押します。

その他の設定

その他、細々した設定を記載します。

「ハードウェアアクセラレーションの使用」にチェックを入れます。
もし、グラフ等が若干ギザギザでも気にならないなら「アンチエイリアシングを使用」のチェックを外します。

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ハードウェアアクセラレーション

「文書と一緒にプリンター設定も読み込む」のチェックを外す
なんか外すと良いらしいです。

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外すと良いらしい。そもそも今どきプライベートでプリンタなんて使わない

文書支援に関する設定を無効化していきます。
私は自動スペルチェックなどをいつも外します。

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文書支援の赤線は鬱陶しいと感じる派です

終わり

とりあえずは以上で設定終了となります。
デフォルト設定と比較して、かなり、快適に動作するようになりました。

最も効果があるのはやはり、キャッシュメモリの増加です。
いつの時代もソフトウェアは大量のメモリを消費するものですね。

まとめ

libreoffice の動作を快適にする設定を行いました。

  1. 「元に戻す」のステップ数を減らす 100 -> 10
  2. キャッシュメモリの増加 デフォルト -> 許容する限界まで
  3. 「ハードウェアアクセラレーションの使用」にチェック
  4. 「文書と一緒にプリンター設定も読み込む」のチェックを外す
  5. 文書支援関係を無効化する

結果、動作はかなり快適になりました。
一万行ぐらいの CSV ファイルもサクサク動きます。300 項目ぐらいのデータをグラフにしても実用的な速度で描画、移動などが可能になりました。