引き続き3Dプリンタボードのファンに関する問題

前回から引き続いて、3D プリンタ prusa i3 クローン用に使おうと考えているメインボードのファンに関する問題です。

現在の問題点

ファンを動作させる g-code の M106 命令が効かない状態です。 g-code というのは工作機械などの制御を行うプログラミング言語のことです。 そして、3D プリンタでよく使われるファームウェアに marlin というものがあります。 この marlin ファームウェアが生成する g-code にファンを動作させる M106 という命令があります。 通常であれば M106 命令を出力するとファンが動作するのですが、私が所持している SKR mini E3 V3.0 ではファンが動作しないです。

M106 以外の動作方法であれば動くため、何かのバグだと思われます。 実際、調べてみると動作しないという報告がちょくちょくあります。 大体がアメリカ語な為、苦労して調べています。

また、解決方法として Configuration.h ファイルの FAN_SOFT_PWM を有効にするという解決方法があるようです。

しかし、私の場合は解決に至っていないです。 その他、怪しいと思われる箇所を変更して動作確認を行いましたが、思うような動作をしない状態です。

久しぶりにバグのようなトラブルに遭遇しているのでちょっと困っています。 もう少しイジってみます。

なぜ問題なのか

M106 命令でファンが動作しないと印刷開始の 1 層目でファンを停止しておくことができないからです。 3D プリンタの印刷開始時は溶かした樹脂がテーブルへの定着をよくするために冷却ファンを停止していることが多いです。 これは樹脂をゆっくり冷やすことにより、収縮による反りを防止する効果などがあります。

3D プリンタでの印刷中は造形物はしっかりと定着しておく必要があります。 樹脂の定着が甘いと印刷中に造形物が動いたり、剥がれたりすることにより印刷が失敗します。 特に高速で印刷する際は造形物が剥がれやすくなるため、テーブルへの定着は非常に重要な項目です。

そのため、3D プリンタの印刷 1 層目はファンを停止し、2,3 層目からファンを動作させるということが大体の動作です。

ここで、M106 命令が効かないとファンを動作させることができないため、困ったことになります。

おわり

BIGTREETECH に関しては今の所、良い印象がないです。 以前にも書いた通り、商品の発送も遅くサポートセンターと色々やり取りをしていました。 さらに、動作も怪しいとなれば (これは多分、ファーム側だと思いますが) 流石に良い印象を持つのは無理です。

この一週間は様々なトラブルが一気に押し寄せています。 主に仕事関係でしたが、ついに趣味の領域にまでトラブルの波が来ています。

お祓いが必要かもです。