安定化電源のテスト

前回、購入した電源のテストを行います。

基本的に電気に関しては素人な為、テストのやり方が合っているかわからないです。 対象の機種は OWON 社の P4305 です。

rn.nyaomin.info

測定器具

電圧、電流の測定用として三和電気計器の CD771 を使用します。 私がその昔に奮発して買ったテスターです。 家で大事に愛用しているため目立った傷や汚れもないです。 買った当時はそこそこな値段がして、買うかどうかしばらく悩んでいた記憶があります。

家庭で遊ぶために使うのであれば少々オーバースペックかもしれませんが、手触りもよく操作も軽快で気に入っています。

テスター

電圧測定

安定化電源を所有していて最も使う機能は定電圧出力だと思います。 そのため、最初は設定電圧と出力電圧を測定していきます。 電源とテスターの接続は安いテストリードを使うため参考程度にしてください。

また、設定電圧はよく使うであろう、3.3V 5V 9V 12V 24V 30V(MAX) で行います。

こんな感じで測定してみます。

電圧測定

測定結果

設定電圧 (V) 出力電圧表示 (V) 測定値 (V)
3.300 3.300 3.294
5.000 5.000 4.98
9.000 8.999 8.98
12.000 12.000 11.97
24.000 23.999 23.95
30.000 30.000 29.93

電圧が大きくなるにつれて出力電圧表示と測定値のズレが大きくなります。 しかし、最大である 30V でも 0.07V しか表示のズレがないため十分な精度だと思います。 また、テスター自体も買ってから 7 年以上経過しており、特に公正なども行っていないため正確性に欠けるところはあります。 どちらにせよ、個人が家で遊ぶ分には十分すぎる性能だと思います。

電流測定

電流値の測定は普通、テスターで行わないと思いますが、折角なのでやってみます。 テスターで電流値の測定は正直やったことがないため、合っているかどうかはわからないです。

電流を流すために工具箱に入っていた 200Ω の抵抗を利用します。

こんな感じで抵抗に流れる電流を測ります。

電流測定

あまり出力を大きくすると抵抗が燃えるのである程度計算して行います。 計算と言っても R = V /I で簡単に計算できます。 多分、抵抗の許容は 1/4W だと思います。 そのため、7V あたりが限界な感じです。

測定結果

設定電圧 (V) 出力電流表示 (A) 測定値 (A) 計算値 (A)
3.300 0.011 0.01634 0.0165
5.000 0.019 0.02477 0.025
6.000 0.024 0.02973 0.03
7.000 0.029 0.03469 0.035

電流値に関しては全体的に 5mA 低く表示されるようです。 しかし、これに関しても個人が家で遊ぶ分には十分だと思います。 また、全ての出力で 5mA のズレとなっているため、精度的には良さそうです。 それとも、私の測定方法がなにか間違っているかもしれないです。

まぁ、遊ぶ分にはそこまで正確な電流値などを求めることもないと思うため、十分だと思います。

まとめ

購入した安定化電源 OWON P4305 の出力電圧、電流のテストを行ってみました。 結果として、個人が家で遊ぶ分には十分な機器だと思います。

まぁ、2 万円ぐらいしたのでしっかり元をとってもらおうと思います。