arch 系 linux で使われる pacman パッケージマネージャについて、主要な機能をまとめておきます。 使い方を忘れたときなどに直ぐに参照できるようにすることが目的となります。
主な内容は pacman arch wiki を抜粋したものとなります。
また、私が使用している manjaro linux には gui で同じことができる pamac という機能がありますが、あまり使いやすいと感じなかった為、使用していないです。 各種通知も鬱陶しかったので切っています。
pacman の最適化
pacman の動作が遅い場合はミラーの設定を確認します。
参考:
日本のミラーを追加または有効にすると早くなるかもです。
manjaro linux の場合、ミラーを追加しても良いか不明なので自己責任で日本のミラーを追加しています。 ちなみに、効果があるのかも調べていないため不明です。
# /etc/pacman.d/mirrorlist へ日本のサーバーを追加 # Japan Server = http://ftp.tsukuba.wide.ad.jp/Linux/archlinux/$repo/os/$arch Server = http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/$repo/os/$arch
パッケージのインストール
特定のパッケージをインストール
pacman -S [パッケージ 1] [パッケージ 2] ...
リポジトリを指定して特定のパッケージをインストール
pacman -S [リポジトリ名]/[パッケージ名]
リポジトリ名は extra や community など
パッケージのアンインストール
特定のパッケージをアンインストール
pacman -R [パッケージ 1] [パッケージ 2] ...
アンインストールするパッケージのみに依存しているパッケージを同時にアンインストール
pacman -Rs [パッケージ 1] [パッケージ 2] ...
パッケージのアップグレード
システムのパッケージ全てをアップデート
pacman -Syu
リポジトリと同期のみを行いたい場合
pacman -Syy
パッケージの検索
ローカルにインストールされたパッケージの検索
pacman -Qs [パッケージ名]
ローカルにインストールされたパッケージの詳細情報を知りたい場合
pacman -Qi [パッケージ名]
ローカルにインストールされたパッケージの一覧表示
pacman -Ql
どのパッケージからも参照されていない孤独なパッケージの一覧表示
pacman -Qdt
bash の構文 $(command) を利用すると検索結果に対して一括で各種動作が可能
例 : 孤独なパッケージを一括してアンインストールする場合
pacman -Rs $(pacman -Qdtq)
パッケージキャッシュの削除
pacman は古いキャッシュを保存し続ける為、定期的にキャッシュを削除しないと肥大化する
ただし、全ての古いバージョンを削除するためダウングレードが必要なパッケージがある際は注意
pacman -Sc