arch user repository 使用に関する個人的メモです。
arch 系 linux を使っている場合、aur を使うことにより使用できるパッケージを大幅に増やすことができます。 例えば、私が使っている synology drive client は公式でarch linux に対応していないです。 しかし、aur 内では有志により arch linux へ簡単にインストールできるように準備してくれています。 ありがたいことです。
この aur というシステムを使うための簡単なメモです。
はじめに
arch user repository はコミュニティによって運営されているリポジトリです。 詳しくは arch wiki の aur 項目を参照すると詳しく使用方法が記載されています。
使用条件
arch user repository を使用するためには base-devel パッケージのインストールが必須です。
sudo pacman -S base-devel
パッケージの検索
aur パッケージの検索は web インターフェースを使った方がわかりやすいです。
その他
arch linux 公式の方針として aur からパッケージをインストールする仕組みを作るつもりはないようです。 そのため、aur を使うためには自分でビルド出来るようになっておくと楽です。
簡単な使い方
パッケージの獲得
はじめに、web インターフェースで検索したパッケージの Git Clone URL 項目をコピーします。 次にパッケージをインストールしたいディレクトリを用意し、コピーした URL から git clone します。
# 適当なディレクトリで実行 git clone "Git Clone URL"
パッケージを最新版に更新する時は git pull を行うだけです。
# パッケージ更新時
git pull
パッケージのビルド
clone したパッケージのディレクトリに移動して下記コマンドを実行するだけです。
# -s をつけることにより依存関係を自動で解決 makepkg -s # インストールも同時に行いたい場合は -i オプションも必要 makepkg -si
インストールオプションを付けた場合はデスクトップ環境のスタートメニューなどにアプリが登録されるはずです。 もし、登録されていないようであれば pkg ディレクトリを入った先に bin ディレクトリがあり、そこに実行ファイルが入っていると思います。
パッケージの削除
パッケージの削除は clone したディレクトリを削除すれば完了です。 /usr/bin などに残っているファイルは手動で削除します。
依存パッケージを削除したい場合は pacman コマンドの方を参照
