今回はlinuxで使えるCADソフトを一覧にします。
自分が知っている限りのソフトとなるため、抜けは多いと思います。
CADソフトというのは設計図面を書くためのソフトウェアの総称です。
建築や機械、電気の分野でよく使われています。
はじめに言っておくと、CADを使うのであれば通常は「windows」一択です。
世の中にある90%以上のCADソフトは基本的にwindowsで使うことが想定されています。
macに対応しているものすら少ないです。
私のような天の邪鬼でなければ素直にwindowsを使ってください。
CAD以外のlinuxおすすめソフトも書いています。
linuxのおすすめソフト #1
linuxのおすすめソフト #2
2D CAD
QCAD
linuxの2D_CADならQCADが安定して使いやすかったです。
「Professional」と「Community」があり、Community版は無料で使うことができます。Professionalはいくつかの拡張機能が使えて、Community版よりも高機能となります。
Professional版は使ったことがないですが、個人で使う分にはCommunity版で十分です。
LibreCAD
QCAD_Communityのフォークとして開発されたCADです。
今はどうなっているか知りませんが、ちょっと前にubuntuで使ったときは安定性が非常に悪く、すぐにフリーズしていました。そこそこ開発されているようなので現在は問題なく使えるかもしれません。
無料で2D_CADを使うとすれば、QCADかLibreCADのどっちかだと思います。
その他
BricsCADなどがlinuxで使えるらしいです。 (有料、英語版のみ)
しかし、webサイトの言語をusに変えてとかややこしいのでやめておいた方がいいです。
3D CAD
FreeCAD
linuxで3D_CADと言えばFreeCADです。しかし、私は超使いにくかったです。
よくおすすめされているようですが、UIもわかりにくいため全くおすすめできません。
VariCAD
https://www.varicad.com/en/home/
linuxで使える有料の3D_CADです。
使ったことはないためよくわかりません。9万円ほどの金額なのでそこそこなCADだとは思いますが知りません。
その他
OpenSCADとかを紹介している海外のサイトなどがありますが、あれはCADと言うよりプログラミングソフトなので、建築、機械をやっている人が使うものではありません。
クラウド CAD
Onshape
ブラウザで使えるフルクラウドの3D_CADです。
linuxでCADを使うのであれば一番おすすめです。
無料で使うためには図面を公開しないとだめですが、操作性、UIのわかりやすさ、機能すべてが最も優れています。
私のメインCADです。
Fusion360 web版
https://fusion.online.autodesk.com/
無料の3D_CADと言えばAutodeskのFusion360です。
web版であればlinuxからも使えます。しかし、私が使った感じではなんかカクカクして実用に耐えなかったです。
Onshapeぐらいスムーズに動作すれば十分に使えそうなので、今後に期待しています。
その他
簡単ものでよければ「TinkerCAD」や「SelfCAD」などがありますが、それでもOnshapeの方が操作性は上だと思います。
番外編
Blender
無料の3D_CGソフトであるBlenderをCADとして使えないかチャレンジしたことがあります。
結果としては使えないこともないけれど茨の道です。CADとして使うためには相当な慣れが必要なのとOnshapeで1クリックで出来る操作を行うために何回も操作を挟む必要があります。
ミスの修正も時間が掛かるため、CADとして使うのは実用的でないと思います。
まとめ
linuxでCADを行うのは厳しいです。ソフトの選択肢が少なく、操作性が悪いものが多いです。結局、近年勢力を拡大しているクラウドソフトに頼ることになります。何回か書いていますが、正直、図面を公開するという制約を考えてもOnshape一択だと思います。windowsでFusion360がほぼ一択となっていますが、windows以外ではOnshape一択だと思います。