BLTouchの導入と組立

メインで使用している3Dプリンタ、Ender 3 pro の最後の大きな改造となります。

今回は BLTouch という自動で3Dプリンタのノズル高さを調整してくれる部品を導入します。正確に言うと純粋のBLTouchは高いのでクローン品であり、3DプリンタのEnderシリーズを製作しているCreality純正のCRTouchという物を使います。基本的にはBLTouchと遜色ありません。値段が少し安いのとセンサー部のパーツが金属で出来ているなどアップグレードされています。

BLTouchとは

3Dプリンタで物を印刷する際に重要なのはフィラメントを押し出すノズルと印刷物が出来るテーブルの高さです。ノズルとテーブルの隙間が広くても狭くても綺麗に印刷することができません。基本の隙間はZ軸が0 (ホームポジション) の時に0.1mmになるように調整します。当然、X軸、Y軸が動いても常に0.1mmとなるようにある程度のポイントを調整する必要があります。しかし、テーブルにはどうしてもちょっとした歪みが発生するものなのでどうしても調整する技術が必要となります。

BLTouchという接触センサーを使うことにより、ノズルとテーブルの高さ調整を自動で行うことができます。厳密にはホームポジション1点の高さを調整します。その後、指定されたポイントの高さを測定し自動で補正をしてくれるというシステムになります。基本の指定ポイントは9点です。

ハードウェア的な調整を自動で行ってくれることにより3Dプリンタを使うにあたり労力を低減してくれる部品です。テーブルの調整は時間がかかる上に微妙な加減が必要なこともあり自動化できると非常に楽です。また、調整中にノズルをテーブルに当て、傷つける可能性も減るため安全性も上がります。

組立

私が買ったCRTouchは陽気なキャラクターが書かれている箱に入って届きました。

f:id:nya03n:20211102193424j:plain

中身はこんな感じです。
本体と配線、機種によって違うブラケットになります。
Ender 3 Pro の場合は丸い穴が空いている一番大きいブラケットになります。

f:id:nya03n:20211102193446j:plain
CRTouchの中身

私の場合は3Dプリンタの基板をV4.2.7に更新しているため、専用の挿すコネクタがあります。もし、専用コネクタがない場合は電源と信号線を分けて、それぞれコネクタと電源に挿す必要があります。詳しくは調べてみるとすぐに出てきます。

f:id:nya03n:20211102193545j:plain
基板

今回は専用のコネクタがあるので非常に楽です。挿したら終わります。

f:id:nya03n:20211102193605j:plain
挿した状態

ノズルの周囲はこのようになります。ノズルの左側に付きます。

f:id:nya03n:20211102193650j:plain
組立完了

組立後の調整

CRTouchを活かすために3Dプリンタファームウェアを書き換える必要があります。
簡単に行いたい場合はCrealityの公式ファームウェアを使用すると簡単です。

今回はmarlinのファームウェアを使うことにします。
marlinのファームウェアを使う場合はソースコードを色々と変更する必要があり、非常に長くなるので次回にします。