Polymaker Terra というPLAフィラメントを購入したのでテスト印刷をしてみます。
比較としてPRILINEというメーカーのPLAで印刷した 3D Benchy と載せます。
3Dプリンタ界隈では世界で最も印刷されているモデルとして有名な船です。
仕様スライサーは PrusaSlicer 2.3.3 となります。
全体が綺麗に印刷できています。糸引きやブリッジ部 (浮いている所) の垂れもなく寸法もしっかりと出ています。
次に全く同じ設定で Polymaker Terra を印刷してみました。
なんか、印刷品質が悪くなりました。
船の側面にブロブと言われるダマができ、糸引きも多く出ています。ブリッジ部や全体の寸法は問題ないです。特にブロブは今まで買ったフィラメントでは発生したことがないため、ビックリしています。
フィラメントを変えると設定も若干変わるのですが、ここまで変わりそうなのは初めてです。
なにはともあれ、調整していきます。
定着が悪かったので、初期の印刷温度を高めに設定。
設定していたZ軸のリフト (ノズルが動く時にちょっと上がる設定) を無くすと糸引きがなくなったのでリフトを無しに設定。
印刷を観察しているとノズルが移動した後、最初にPLAを吐出する時に多めに出て、ブロブが発生しているようです。ここを調整する項目がよくわからなかったので引き込み長さ等を変わりに調整。
調整後
色々と調整して、綺麗に印刷できるようになりました。
糸引きはなくなり、綺麗に印刷できているように見えますが、まだ、若干のブロブが船の後ろに発生しています。また、船首の一部も引けたような造形になっています。
まだ、ちょっと微妙ですね。
とりあえず、もう少し調整してみて直らないようであれば一番綺麗な設定で今日は諦めます。
過去のフィラメントはブロブが発生したことが無かったため、何を調整すればよいか手探りでやっているので時間がかかりそうです。
商品のレビューでは問題なく印刷できると書いている人もいるので、ハズレを引いたかな？
Polymakerというメーカー品でも安いフィラメントはこんなものですね。
※ Curaを使って、デフォルトのプロファイルから引き戻し距離を3mmにすると非常に綺麗に印刷できました。
