前回からの続きです。
Orijinal Prusa MINI+ の組立と初期起動および調整が完了したので実際にテスト印刷を行います。
テスト印刷モデル
テスト印刷に使用するモデルはいつも通り、3DBenchy と言われる「船」のモデルです。 一説によると世界で最も印刷されているモデルのようです。
見た目も良く、印刷後は飾って遊べるため私も気にっているモデルです。 印刷時間も普通にテストして一時間半ほどで終わります。 ただし、印刷しすぎて部屋が船だらけになっているのは私だけでないはずです。
スライサー設定
テスト印刷はメーカーの標準設定で行います。 スライサーは Prusa Slicer を使い、Orijinal Prusa MINI+ の標準プロファイルで印刷します。
テスト印刷に用いるフィラメントは付属の prusament バニラホワイトです。 このフィラメントも Prusa Slicer 内に標準プロファイルが用意されています。 特にイジらず標準で印刷します。
テスト印刷設定一覧
項目 | 値 |
---|---|
機種 | Orijinal Prusa MINI+ |
フィラメント | Prusament Vanilla White PLA |
スライサ | Prusa Slicer |
印刷設定 | Prusa Slicer 標準プロファイル |
フィラメント設定 | Prusa Slicer 標準プロファイル |
テストモデル | #3DBenchy |
印刷結果
テスト印刷は合計で 2 回行っています。 これは標準プロファイルで印刷した結果がそれほど良くなかったからです。
はじめに標準プロファイルでテスト印刷を行い、次に印刷設定を自分なりに変更して印刷しています。 下記写真の右が標準プロファイル、左がオリジナルのプロファイルです。
写真から判る通り、標準プロファイルで印刷したモデルは細かな糸引きが発生しています。 PLA フィラメントを使い #3DBenchy でこのような糸引きが発生するのは良くないです。 PETG フィラメントであれば良い結果だと思いますが、PLA フィラメントでは糸引きが発生した時点で微妙な結果です。
この原因はスライサの設定で「リフト Z」を定義していることです。 リフト Z を設定すると 3D プリンタで退避命令が出された際にノズルが少し上がります。 このノズルが上がった時にフィラメントが上手く切れたら良いのですが、なかなかそう上手く動作しないです。 実際は細く繋がるという現象が発生し、その後、ノズルが動いた際に糸のように現れます。
個人的にリフト Z は定義しない方が糸引きの発生は少ないです。 実際、2 回目のテストでは標準プロファイルからリフト Z のみ無効にしたプロファイルで印刷しています。
Prusa 系の印刷プロファイルはリフト Z を設定しています。 多分、全機種で設定しています。
しかし、私は経験上、リフト Z の設定不要としています。
リフト Z 以外は非常にキレイに印刷されています。 流石に、格安機種から少しだけ値が張る機種だと思います。
おわり
3D プリンタのサブ機として Orijinal Prusa MINI+ を導入しました。 組立設置と印刷設定の調整も終わったのでこれから活躍してもらおうと思っています。
機種が増えたのでこれから印刷スピードの向上も期待できます。
色々作って遊びたいと思います。