前回からの続きです。
今回は Orijinal Prusa MINI+ の初期調整を行い、印刷できるところまで準備してきます。
初期起動
Orijinal Prusa 系のプリンタを初めて起動するとキャリブレーション・ウィザードが表示され初回のテストが実行されます。 基本は画面に表示される通りに進めれば問題はないと思います。
写真は取り忘れましたが、おっさんの顔が写った画面で英語で色々書いています。
唯一の注意点として、ヒートベッドの昇温テストを実施する時はプリントシートを取り付けておく必要があります。 これを行わないとエラーが出てしまいます。
Orijinal Prusa は基盤のドライバ側で様々な状態を感知します。 例えば、XY 軸はスイッチも無く、モータの失速具合で原点を検出しています。 ヒートベッドも同様にプリントシートの有無を何らかの制御で確認しているようです。
そのため、キャリブレーションを行う際は全ての機器を取り付けて、造形できる状態にして行うようにします。
テストは XYZ 軸の動作確認とヒートベッドの昇音確認、ファンの動作確認です。 それぞれ何回かテストを行います。
動作に問題がなければフィラメントを入れるか聞かれますが、初回起動時はまだ入れないほうが良いです。 初回起動時は動作テスト後に Z 軸の高さ調整を行う必要があります。 フィラメントが垂れていると掃除などする必要が出てくるため、後にした方が作業が少ないです。
Z 軸の高さ調整
動作テスト後は Z 軸の高さ調整を行います。 3D プリンタの印刷で重要な 1 層目の品質に関わる項目です。 これを適当に行うと造形物の剥離による印刷失敗や造形物の反りなどが発生してしまいます。 まじめに行います。
初めに、念の為、全ての軸をホームポジションに直します。 LCD の Calibration -> Auto home から全ての軸をホームポジションに戻すことができます。
次に Z 軸の高さを下げてヒートベッドとノズルの隙間を調整します。 調整メニューは Calibration -> Live Adjust Z です。
上記画像の画面でノズルを上下させ、ヒートベッドとノズルの隙間を 0.1mm に調整します。 0.1mm で調整しておけば、ほとんどの 3D プリンタでキレイに印刷できると思います。
ヒートベッドとノズルの間にゲージを挟み隙間を調整します。 シックネスゲージを持っていれば割と簡単に調整できますが、大体の人は持っていないと思います。 そのような時は適当なコピー用紙を使い高さ調整を行います。 感覚的には軽く紙を引いて、若干引っかかる感じで紙が動けば調整できています。
私の場合は、-1.520 となっています。 Prusa のマニュアルには 0.8 〜 1.0 の間で調整できるようにセンサーを組み付けているとありますが、気にしないことにします。
Z 軸の高さ調整後にテストプリント行います。
LCD メニューから Calibration -> First Layer cal を選択し、テストプリントを行います。 テストプリント前にフィラメントが入っているか確認があり、入っていない場合は入れるように指示があるので従います。 フィラメントは自動で入るようになるまで手で押し込みます。
テストプリント中も LCD のノブを回すことで Z 軸の高さ調整ができます。 実際のプリントを見ながら微調整してください。
白のフィラメントを使った為、見難いですが、大体いい感じで調整できています。 良しとします。
つづく
長くなるので続きます。 次回は印刷テストとして、いつも通りベンチマークの船を印刷します。