3D プリンタのフィラメントとして eSUN の PETG を試してみます。 普段は OVERTURE の PETG フィラメントをメインに使っていますが、Amazon にて品切れしている場合があります。 また、販売元によっては高級フィラメントと同水準の価格で売られていることもあり少々手が出ない状態です。 その様な時のためにサブとなるフィラメントメーカーを探すことも兼ねています。
eSUN
eSUN は比較的安い 3D プリンタの材料を生産している中国の企業です。 PLA+ 辺りのフィラメントが比較的有名です。 また、3D プリンタのテスト造形時によく指定されているフィラメントメーカーでもあります。 なんでかは知らないです。
今回は黒の PETG フィラメントを買い、とりあえずどんなものか造形してみます。
フィラメント
届いたフィラメントは次のような感じです。
梱包している袋は空気抜きされていますが、普通のビニールです。 OVERTURE のようなアルミニウムの袋ではないです。 また、OVERTURE や REPRAPPER のように再利用できる方式も採用されていないです。
フィラメント巻の見た目は綺麗です。 OVERTURE と比較すると整列して巻かれています。
フィラメントの幅は大体の箇所で 1.75mm でした。 まぁ、公証スペック通りです。
造形テスト
いつも通り 3DBenchy と言われる船を印刷して造形を見ます。 レイヤー高さは 0.2mm、ノズル温度は 240 度、ベッドの温度は 80 度で印刷します。 PETG としては普通の条件だと思います。
少し写真がボケていますが、出来は良くないです。 形はしっかり出ていますが、糸引きが多いこと、表面の荒れが目立ちます。
表面をアップすると次のような感じです。
表面は見た目もブツブツしており、触ってもザラザラです。 OVERTURE の PETG で造形した際はツルツルしており、手触りも良いので明確に eSUN が劣っています。
乾燥させて再テスト
最初の造形状態からフィラメントが吸湿していると考え、乾燥させてから再テストします。 と言っても私はフィラメント専用の乾燥機を持っていないため、冬場ということを利用します。 具体的にはストーブの温風を 3 時間ほどフィラメントに当てます。 部屋も温まり、フィラメントも乾燥すると考えられるので一石二鳥です。
そんなこんなで、再テストしました。
表面をアップすると次のようになっています。
一度目のテストより若干ですが、造形に改善が見られます。 糸引きが薄くなり、表面の荒れも減っています。 しかし、OVERTURE の PETG で印刷した造形物とは雲泥の差があります。
もう少し乾燥させれば何か変化があるかもしれないので挑戦してみます。
おわり
eSUN の PETG フィラメントを試しました。
結果は良くないです。 メインで使用している OVERTURE のフィラメントが手に入らない時のサブとして購入しようと考えていましたが、再考します。
今の所、私の中では価格が安く品質や造形が安定しているフィラメントは OVERTURE 一択という状況です。 今までそれなりの数を買って不具合が発生したことは無いです。
もう少しフィラメントを乾燥させると変わるかもしれないので試してみます。