BLTouchの導入とファームウェアの書き換えが終わったので最初の調整を行っていきます。
基本的に、最初の調整を行うと後のことは自動で行ってくれます。ホームポジション1点を調整するだけでベッドのレベリングが終わるので非常に楽になります。
センサの動作とホームポジションの確認
はじめに、BLTouchの動作を確認します。手動でZ軸を +150mm 程度上げて、操作パネルの Motion から AutoHome を実行します。Z軸がちょっと上がった後、BLTouchの接触センサが出て、Z軸の下降が始まります。接触センサを手で反応させZ軸が停止するか確認してください。(動作は2回実行されます)
多分、大丈夫だと思いますが、問題がある場合はファームウェアの設定から見直しです。
BLTouchの動作が問題なければホームポジションの確認を行います。初期設定となるので、Z軸の補正を0にしておくとわかりやすいです。Configuration から Probe Z Offset の値をゼロにします。メニューから選択して、ボリュームを回転させると値を変更できます。
最初の手順と同じで、Motion から AutoHome を実行します。今回は実際に停止するまで放って起きます。接触センサがベッドに当たり、Z軸がちょっと上がって停止します。
無事に停止すれば、センサの動作とホームポジションの確認は終わりです。
ノズルの高さ調整
ホームポジションにおけるZ軸の値を確認します。これはインフォメーション画面等で確認できます。(Motion のZ軸調整から確認すると手順が楽ですが、まぁゆっくりやりましょう)
おそらく、+10mm ちょっとだと思うので手動でZ軸を動かして、この値をゼロにします。Motion からZ軸を選んで動かします。ボリューム等を雑に動かすとベッドとノズルが当たってしまう可能性があるのでゆっくり操作する方がいいです。(私は1回当てた)
BLTouchの組付けがしっかり出来ていれば、ベッドとノズルの間に隙間が出来ています。もし、Z軸値がゼロの状態でベッドに接触するようであれば BLTouch の取り付けを見直した方が無難です。補正で正すことも出来ますが、やめた方がいいと思います。
次に、Z軸値ゼロの状態から更にZ軸を下げていきます。この時は 0.1mm 単位で動かした方が安全です。1mm は意外と動くので、ベッドに干渉する可能性があります。
Z軸をゆっくり下げていき、ノズルとベッドの隙間が「紙」一枚分、寸法で言うと 0.1mm になるように調整します。ノズルとベッドの隙間に紙を入れ、「軽く引っかかりながら動く程度」です。紙が引っかかるけれど、引っ張っても破れる感覚はない程度です。この感覚はもう慣れです。シックネスゲージを持ってる人は......そんな物持っている人は大体わかると思うので割愛します。
調整が終わるとZ軸の値がマイナスになっています。この値を覚えて、Probe Z Offset に設定します。Configuration から Probe Z Offset を選んで覚えた値を入力してください。
(Probe Z Offset をゼロにしていないと覚えた値から足したり引いたりする必要があり、面倒なので最初にゼロにしていました)
Probe Z Offset が設定できるとノズルの高さ調整は終了です。念の為、AutoHome の実行、Z軸値をゼロにして 0.1mm の隙間があるか確認しておきます。
最後に Store Settings を押し設定を保存して終わりです。
ベッドのレベリング
ベッドのレベリングは Motion から Bedレベリング で自動的に実行できます。動作時に干渉がないか確認する上でも一度実行しておいた方がいいです。
個人的に、ベッドのレベリングに関して、BLTouchを導入することにより自動で調整してくれるようになりました。しかし、ある程度は合わせておいた方がいいと思います見た目的にも気分的にも。
Gcode
ベッドのレベリングを毎回、自動で行いたい場合はスライサーソフトの開始 Gcode で G28 の後に G29 と記入してください。これを入れることにより、毎回、印刷開始前にベッドのレベリングを調整するようになります。
終わり
BLTouchを導入してファームウェアの更新、初期調整と行いました。これで今まで手動で行っていた3Dプリンタのベッド調整を自動化できました。色々、イジった後に再調整する時間が大幅に短縮でき、作業も楽になりました。