Klipper の設定追加と使った感想

今回は先週 3D プリンタに導入した klipper ファームウェアの追加設定を行います。 特に何も設定していない状態だと LCD に何も表示されないなどちょっと寂しいので対策します。

Gcode G29 を使えるようにする

Klipper は G29 gcode に対応していません。 このコードは BLTouch を導入しており、marlin ファームウェアを使っている場合の一般的なベッドキャリブレーションコードです。 3D プリンタ界隈では非常に一般的なコードですが、なぜか Klipper は対応していないため、マクロで対応させます。

[gcode_macro G29]
gcode:
    G28
    BED_MESH_CALIBRATE
    # BED_MESH_PROFILE SAVE=default
    # SAVE_CONFIG

Klipper の設定ファイル printer.cfg の適当なところに書くと G29 コードでベッドのキャリブレーションができます。 「BED_MESH_PROFILE SAVE=default」に関しては書かなくても大丈夫そうなことをドキュメントに書いていましたが、とりあえず問題なく動いていそうなのでそのままにしています。

※ エラーが出始めた為、現在はコメントアウトしています。

LCD に動作情報の表示

Klipper ファームウェア Ender3 の設定例では LCD 項目がなく、LCD になにも表示されない状態となっています。 さすがに何も表示されない LCD は寂しいと思うため、何かイケてる情報を表示しようとドキュメントを読んでいましたが、よく探すと config ディレクトリに設定例がありました。

[display]
lcd_type: st7920
cs_pin: EXP1_7
sclk_pin: EXP1_6
sid_pin: EXP1_8
encoder_pins: ^EXP1_5, ^EXP1_3
click_pin: ^!EXP1_2

標準の設定をそのまま適応すると次の画像のようになります。

f:id:nya03n:20220120210556j:plain
LCD 表示

大体、知りたい情報を網羅していると思うので標準設定で問題なさそうです。 ただ、私の機種の場合、進捗バーが一切動いていないです。 この辺りはそのうちどうにかします。

Klipper を一週間使った感想

Klipper を一週間ほど適当に使って見ましたが、印刷が速い、設定し易いと非常に良いです。 印刷が速く終わるというのは 3D プリンタを使っている上で大きなアドバンテージです。 また、各種設定も printer.cfg ファイルを編集するだけで簡単に変更できるので手間が少なく楽です。 総合して Klipper ファームウェアは良いと思います、恐らくこのまま使い続けます。

ただし、個人的には marlin ファームウェアの方が好みです。 単純にアナログコントローラでの操作がメカメカしくて好きというだけです。