OWONデジタルマルチメータXDM1041の購入

電子工作系で遊ぶにあたり、欲しいと思っていたベンチタイプ DMM を購入しました。 OWON 社の XDM1041 です。

安定化電源に引き続き OWON 社の商品を選択しています。

この機種を選んだ理由は価格とサイズです。 設置場所の関係上、奥行きがあるもの、大きいサイズの物は置くことができないです。 XDM1041 はデジタル機器らしく非常にコンパクトな商品であり、価格も手頃です。 この機種を選んだというより、都合上この機種以外を選択できなかったという感じです。

愛用している三和のテスターと安定化電源を使い測定テストを行っていきます。

XDM1041

箱はこのような感じで届きます。 しっかりしたダンボールで、中国メーカー特有のボコボコな感じは全くないです。

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外箱

中身について、必要な物は全て揃っています。

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中身

本体、電源ケーブル、USB ケーブル、プローブ類、英語マニュアルと予備のヒューズが入っています。 日本語マニュアルについては前回購入した安定化電源と同様、代理店の SCS へ連絡し PDF ファイルを送ってもらうという手順で手に入ります。 注意点として OWON 社の正規代理店は SCS 社らしいです。 SCS 社が販売しているもの以外は日本語マニュアル送付の対象にならないため購入時に間違わないようにする必要があります。

基本スペック

ベンチタイプ DMM としてそこまで特筆するスペックはないと思います。 測定できる項目として、電圧、電流、抵抗、導通、ダイオードテスト、周波数、キャパシタ、温度があります。 温度については調べていなかったのですが K 熱電対 PT100 に対応しているようです。 熱電対を用意すれば 3D プリンタの各種温度も測定可能です。 当然、ロギング機能もあり、変動の記録も測定できます。

桁は小数点以下 4 桁まで表示できます。 精度については表示するものによって変わりますが、DC5V の場合などはプラスマイナス 0.05% のようです。

最も重要であったサイズは幅 200mm 、高さ 87mm 、奥行き 64mm 、重量は 0.5kg 程度です。 ベンチタイプと銘打っていますが、非常にコンパクトであり、持ち運びも用意にできます。

測定テスト

外観やスペックは満足のいくものです。 外観はちょっとチープですが、私はおもちゃのような感じの見た目も好きなので問題ないです。

しかし、測定器というものは外観や公証スペックよりも精度が最重要です。

安定化電源と三和のテスターを使い、最もよく使うであろう電圧測定をテストしてみます。

結果

単位は全て V となります。

主要電圧の確認

OWON 安定化電源 設定電圧 OWON 安定化電源 表示電圧 三和テスター CD771 OWON XDM1041
3.300 3.300 3.294 3.2991
5.000 5.000 4.99 4.9984
9.000 8.999 8.98 8.994
12.000 12.000 11.97 11.993
24.000 23.999 23.95 23.986

低電圧、低設定の確認

OWON 安定化電源 設定電圧 OWON 安定化電源 表示電圧 三和テスター CD771 OWON XDM1041
3.300 3.300 3.294 3.2991
3.305 3.306 3.300 3.3045
3.310 3.310 3.304 3.3092
3.315 3.315 3.309 3.3146
3.320 3.320 3.314 3.3193
3.325 3.325 3.319 3.3241

どの機器を信じるかにより変わりますが、十分な精度で測定できていると思います。

おわり

電子工作で遊ぶにはオーバースペックな機器ですが、ベンチタイプ DMM を購入しました。 コンパクト軽量で使い勝手も悪くないです。 測定精度も十分だと思う為、今後の計測と遊びに活用していきたいです。

使った機器