少し前に電子工作で遊ぶための測定器を揃えました。 安定化電源とベンチ型デジタルマルチメータ、オシロスコープです。
これらの機器が揃うとプローブと呼ばれる配線が多く必要になります。 プローブは手元にあると何かと邪魔になりますが、必要なときには近くに有って欲しいという配線です。
今回はそのような我儘を叶えるために机の横にプローブ置き場を製作します。
構造
置き場の構造は要するに突っ張り棒です。 机横にある台から天井に向けて突っ張り棒で柱を 2 本立て、間を丸棒で繋ぐ構造にします。
普段は突っ張り棒などを作る際にラブリコなどの既成品を買います。 しかし、ラブリコなどはそこそこなお値段がします。 今回は自分で簡単に突っ張りする仕組みと作り、それを柱にします。 プローブを掛けるだけなので強度なども必要ない為、十分です。
製作
いつも通り、ホームセンターで材料を買います。 木材も最も安価なホワイトウッドを使用します。 ツーバイ材とも言われ、簡単に加工ができ色も白く綺麗な木材です。 柱にするのは 30x30 の角材を使います。 丸棒は Φ24 の材料です。 材料の選定は値段が安かったというだけです。 寸法などは特に気にしていません。
はじめに、突っ張る柱を作っていきます。 角材の上面に印を付け、深さ 40mm くらいの穴を開けます。
大体、真ん中になるように印を付けます。 少々ズレている場合でも気にしないことです。 そのような細かいことを気にするよりとにかく作ることの方が重要です。
ドリルを使い穴を開けます。 ここでも少々斜めに入っても印からズレても気にしては駄目です。 怪我には気をつけてください。
角材を直接突っ張ると角部に力が掛かりすぎると思うので、3D プリンタで受けを作ります。 こんな感じの物です。 左側が下面の受け、右側が上面の受けになります。
上面の受けに長めのボルトをナットで固定します。 ボルト側の六角部は埋め込むようにしています。
後は下の写真のように角材上面に開けた穴へボルトともう一つナットを通して、突っ張りたい位置でナットを調整するだけです。
簡単に突っ張り構造を作ることができますが、調子に乗って突っ張りすぎると天井が外れます。 ある程度のところで突っ張りを止める見極めが必要です。 昔の友人はこの方法で天井を突き破っていました。 気をつけてください。
突っ張り柱を対象の位置に取り付けるとこのようになります。
後は突っ張り柱をもう一本作り、間に丸棒を通します。 丸棒の固定も 3D プリンタでブラケットを作ります。 こんな感じの物を作って、いい感じに固定します。
完成するとこのような感じになります。
フックの製作
さて、プローブを掛ける台が出来たのでフックを作っていきます。 フックは以前 Φ30 用に作った S 字の物を Φ24 に合うように縮小し 3D プリンタで印刷します。
これをひたすら印刷し、プローブを掛けて完成となります。
完成
とりあえず完成しました。
意外とそれなりに使えそうな感じになりました。 フックをもっと印刷すれば色々掛けることができそうです。 そこそこ使えます。