Prusa-Firmware-Buddy のコンパイルに関するメモになります。
Prusa Buddy というのは主に Orijinal Prusa MINI で使われている基板およびファームウェアのことだと思ってください。 Prusa MINI Clone を組み立た時にファームウェアも色々とイジって遊んでいました。 それを忘れないようにメモしておきます。
Firmware
Prusa3D の製品に関することは全て github で公開されています。
Prusa-Firmware-Buddy に関することも次のレポジトリで公開されています。
https://github.com/prusa3d/Prusa-Firmware-Buddy
ファームウェアは marlin を基にして Prusa3D 用にかなりカスタムされています。 基本的には README に書いている通りに進めればコンパイルできます。
コンパイル
Prusa-Firmware-Buddy は python3 を使ってコンパイルします。 必要なソフトなどは自動的にダウンロードされるため比較的楽にコンパイルできます。
必ず、python3 でコンパイルしてください。 古い OS の場合、python コマンドで python2 指定されていることがあります。 python2 と python3 は互換性がないため、注意が必要です。
release 用にコンパイルする場合は次のようになります。
# ./Prusa-Firmware-Buddy python utils/build.py --preset mini --build-type release
もし、最終版としてコンパイルする場合は --final
フラグをつけます。
# ./Prusa-Firmware-Buddy python utils/build.py --final
コンパイルが完了すると ./Prusa-Firmware-Buddy/build/products
ディレクトリに必要なファイルが作成されているはずです。
.bbf
などを USB メモリにコピーしてファームウェアの書き込みができます。
ファームウェアを書き込むには Prusa MINI を起動してすぐにコントローラボタンを 2 回押します。 後は画面の指示に従うとファームウェアの書き込みができます。
設定ファイル
marlin の設定ファイルは ./Prusa-Firmware-Buddy/include/marlin
ディレクトリにあります。
Configuration_MINI.h
と Configuration_MINI_adv.h
がファームウェアの設定ファイルとなります。
内容は marlin の設定を Prusa 用に作っているだけのファイルです。
また、Selftest の内容を変えたい場合は ./Prusa-Firmware-Buddy/src/common/selftest/selftest_MINI.cpp
を変更すると実現できます。
例えば、X,Y,Z 軸の寸法などです。
クローン品を適当に作ると若干寸法が狂うことがあります。
その時に selftest が NG になる可能性があります。
selftest のファイルをちょっとイジることで無理やり selftest を OK にすることができます。
おわり
Prusa-Firmware-Buddy の個人的なメモです。
基本的に遊ぶ以外でファームウェアのコンパイルを行うことは殆どないです。
余談として、Prusa MINI は電源容量がけっこうギリギリな設計になっていると感じます。 PSU を 200W ぐらいの物に変えたほうがトラブルがなくなったりすると思います。