圧着工具の新調

家で使用している圧着工具を新調しました。 買ったのは趣味で行っている電子系の工作でよく使う QI や XH コネクタを圧着する工具です。

エンジニア社の PA-24 という圧着工具になります。 特に QI コネクタをキレイに圧着する場合はこの工具が非常に便利です。

新調した工具

エンジニア社が出している PA-24 という圧着工具を買いました。

https://www.nejisaurus.engineer.jp/product-page/pa-24-%E7%B2%BE%E5%AF%86%E5%9C%A7%E7%9D%80%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%81

エンジニア社はネジザウルスが有名な工具メーカーです。 ネジザウルスに代表されるように摑む、切る系の工具が得意な印象があります。 しかし、元は弱電系の工具メーカーであり、はんだごてや圧着工具などの電子系工具も充実しており、品質も良いです。 ちなみに、エンジニア社は自社工場を持たないファブレス企業です。 工具の設計を行い、どこか別の工場で OEM 生産しているはずです。

商品説明にも書いていますが、先端の 2 箇所が丸型ダイスになっています。 この丸型と M 型のダイス、2 種類が共存している工具がなかなか無いのです。 このダイスが共存しているおかげで、この工具さえあれば電子工作でよく使う大抵のコネクタに対応できます。

エンジニア PA-24

今まで使用していた圧着工具

IWISS という台湾メーカーの圧着工具を今までは使用していました。 日本の工具メーカー等と比べるとかなり安い部類です。 精度もそれなりにしっかりしており、一般的に使う分ではそこそこ使えると思います。 しかし、細かいところで雑な部分があり、プロな人が使う分には少々不安がある工具です。

コストパフォーマンスが良いということでダイス交換式の圧着工具を所有しています。

https://iwiss.co.jp/product/%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%a6%e3%82%a3%e3%82%b9iwiss-sn%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%ba-%e3%83%80%e3%82%a4%e3%82%b9%e4%ba%a4%e6%8f%9b%e5%bc%8f-%e3%83%9e%e3%83%ab%e3%83%81%e5%9c%a7%e7%9d%80-2/

新調工具の具合

今回、工具を新調した目的は QI コネクタをキレイに圧着することです。 QI コネクタの被覆を押さえるバレル部分は丸型ダイスで圧着する必要があります。 しかし、工具を持ち替えることが面倒でよく M 型ダイスで圧着してしまいます。 もし、M 型ダイスで圧着した場合は配線の被覆を破ってしまいます。 また、見た目も美しくなく、ハウジングに挿入する際に上手く入らないことも多々あります。

QI コネクタを M 型ダイスで圧着した場合は次のようになります。

M型ダイスで圧着 (被覆が傷つく)

これを丸型ダイスで圧着すると次のようになります。

丸型ダイスで圧着 (被覆が傷つかない)

写真でみると分かり難いですが、見た目が全く異なります。 丸型のダイスで圧着した場合、配線に無駄な傷が一切なく、ハウジングへの取り付けもスムーズにできます。 今まではペンチで形を整えたり、無理やりハウジングに挿入するなどちょっと荒い方法で行っていました。 反省です。

また、カシメの感触や工具の手触りも良く、非常に有能な工具だと思います。 これは買ってよかったです。

これからコネクタ作りが捗ります。

おわり

今回の工具は買って良かったです。 作業的には地味な部類に入るコネクタ作りですが、良い道具を使うとスムーズに作業を終えることができます。 また、圧着後の見た目も良く、気持ちいいです。

エンジニアという会社はファブレス企業なので品質等どうかなと思っていた時期もありました。 工具というのは自社生産することが当たり前で、その方が絶対に品質が良いと信じていたからです。

しかし、エンジニア社の工具を色々触っていくうちに品質の高さ、使い勝手の良さに感心します。 今のところ、万能バサミとナットドライバーでエンジニア社の物を使っています。

今後はエンジニア社の工具も積極的な購入候補に入れておきます。

今回買った工具