以前に、3Dプリンタのフィラメントを送る方式を「ダイレクト式」に改造しました。
改造したことにより、現状使っているフィラメントホルダーが使えなくなってしまいました。
純正の棒なら使えるのですが、動きがスムーズではなく、回転する際もガタゴトうるさいので自作のホルダーを製作します。
設計
私が持っている Ender 3 Pro という 3D プリンタはかなり評価され、売れている機種です。
そのため、先人達が様々な改造データをネット上に上げてくれています。
今回はそのデータを使い、フィラメントホルダーを印刷してみようと思います。
最も有名なホルダーは恐らく、これになると思います。
https://www.thingiverse.com/thing:3209211
写真を取り忘れましたが、とりあえず、この機種を印刷してみました。
予想以上に印刷時間が掛かります。私の印刷設定で約7時間でした。もっと出来が汚くてよければ5時間くらいにはできそうです。
また、このホルダーの弱点としてネジ部もフィラメントで印刷されていることがあります。
材料をABSやPETGで印刷すれば問題ないかもしれませんが、私はPLAフィラメントしか持っていないため強度が心配です。実際、印刷して取り付けて見ましたが、数日経つと折れてしまいました。
そこで通常のボルトで固定できるように変更しました。
本体部も印刷時間を短くできるように若干変えています。
こんな感じでホルダベースを作り、ボルトナットで固定できるようにしています。
こうすることにより、一部の部品が割れた場合も時間をかけずに再印刷できます。
印刷
またまた、写真を取り忘れていますが、大きい部品の印刷時間は約3時間、小さいものだと1時間弱で終わります。
3Dプリンタで物を作る際はなるべく印刷時間がかからないように設計したいと考えています。
印刷時間が長いと最後の方で印刷ミスが起こった際に絶望してしまいます。
組立
全ての部品が印刷できると組立していきます。
Ender 3 Pro に標準でついているブラケットに固定します。
最終的にこんな感じになります。
正面から (余談ですが、PRILINEのフィラメントはあまり良くないです。)
裏の固定部はこんな感じになっています。 (若干、黒いのは印刷前に黒のフィラメントを使っていたからです。)
M6のボルト4本で標準のブラケットに固定しています。
PLAで印刷したボルトより強力に、また、ブレなく固定できています。安定感もあります。
M6ボルト4本はちょっとやりすぎた感もありますね。2本でよかったかも。
それ以外の回転部などは元のデザインと全く同じとなっています。
総評
印刷時のフィラメント供給が安定したように感じます。
ベアリングがいい具合に回転してくれるので、フィラメントが回転する際のガタゴト音がなくなりました。
これで、本格的に印刷中の音がファンの風切り音のみになりました。次はここに手を入れたいと思っています。
本格的に静音3Dプリンタになると次はprusaクローンのプリンタを復帰させます。