PETGフィラメントもOVERTURE社の物が安定している

3D プリンタのフィラメントは PLA を愛用しています。 理由として、印刷が非常に簡単で失敗が少ないこと、造形物が比較的綺麗なこと等があります。

特に OVERTURE というメーカーのフィラメントを気に入ってしばらく使っています。 巻も綺麗で誤差も一般的な範囲であり、造形中の匂いもほとんどないです。 また、私が使用している 3D プリンタでは最も良好な印刷ができています。

今回は同じく OVERTURE の PETG フィラメントを使用してみます。 PETG は久しぶりに使うのですが、始めて使った時は糸引きがそこそこ発生し造形が乱れていました。 しかし、今回はかなり綺麗に印刷できた為、今後は PETG も使っていこうと思っています。

そして、使用するフィラメントメーカーは OVERTURE の一択状態になっています。

PETG フィラメントの購入

3D プリンタの造形には PLA フィラメントを最も使用しています。 しかし、たまには別の樹脂も使ってみようと思い PETG フィラメントを購入しました。 OVERTURE の白色です。 OVERTURE は PLA フィラメントで私が最も気に入っているメーカーです。

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届いた箱はこんな感じです。

外箱

中にはフィラメントの説明と推奨温度設定表が各国言語で記載された紙が入っています。 フィラメントはアルミの袋に入っており、密閉されています。

開封

本体を取り出すと意味があるのかは不明ですが、中央の穴に乾燥剤が置かれています。 また、スプールは紙製となっています。 以前までは普通のプラスチックでしたが、昨今の社会情勢により紙製スプールが流行っています。 OVERTURE も流行に乗ったという感じだと思います。

フィラメント本体

フィラメントの巻はこんな感じです。

フィラメントの巻き

一般的な品質だと思います。 すごく綺麗というわけでもなく、汚いというわけでもないです。 ちなみに、フィラメントの巻きに関しては経験上 RepRapper 社が最も綺麗です。

それと、以前はOVERTURE のフィラメントを買うと小さめのプラットフォームシートが付属していましたが、無くなっているようです。 まぁ、個人的には使う機会もなく、邪魔だと思っていた為、無くなってよかったと思っています。 多分、これも SDGs 絡みだと思いますが、詳しくは調べていないです。

ベンチ船の印刷

フィラメントの見た目より、印刷の状態が大事なため早速いつもの船を PETG 設定で印刷します。

印刷条件

項目
材質 PETG
メーカー OVERTURE
3D プリンタ Ender 3 Pro オリジナルダイレクト化など改造あり
プラットフォーム PEI シート
ノズル径 0.4mm
印刷速度 60mm/s
印刷温度 初期 240 度、通常 230 度
ベッド温度 80 度 (途中、手動で 60 度まで下げ実験)
スライサー Cura 4.12.1
ファームウェア Klipper

印刷の設定は一般的な値だと思います。 印刷温度に関しては糸引きを発生させないため、推奨温度の最低値にしています。

結果

拍子抜けするぐらい問題なく綺麗に印刷できています。 底面は PLA の方が綺麗ですが、これはもっと設定を詰めれば改善できそうです。 というか、PLA と温度以外はほぼ同じ設定で印刷しています。

全体

船全体

底面

船底面

心配していた糸引きも全くないです。

印刷品質に関しては全く問題なく、特に書くことがないです。

フィラメントに関するまとめ

フィラメントは PETG も PLA も OVERTURE 社の物を買えば安定です。