確認と反省

「確認」という作業は非常に大切です。 特に大きな金額や多数の人が動くようなことを行う上では内容を確認して承認する必要があります。 これを怠ると後からひどいことになるわけです。

10 月は少し大きめの仕事が終わった雑談です。

機械関係の大きな仕事と言えば工場へ生産設備の据え付けを行うことです。 これには新規設置と既存設備の移設という二種類が存在します。 どちらも難しいのですが、特に新規設置を行う場合は気を使います。 なぜなら、新しい設備は設置すれば順調に動くと思われている場合が多いからです。 大体は夜中まで残業している有象無象のおかげで納期を守れています。

生産設備は実際に生産する中心を基準に位置を決めて据え付けることが多いです。 設備の設計中心を基準に据え付けることもありますが、大体は生産する物を基準に据え付けます。 機械設備というのは物を生産することが目的なのでそこを基準にした方が合わせやすいからです。

つまり、機械図面に据え付けるための基準線を書くことは重要です。 頭の中で基準を理解しているからこれをよく忘れるのです。 そして、機会図面をチェックする有象無象も頭で理解しているから見落とすのです。 機械図面は設備によって 100 枚単位になることもあり全チェックする側も大変です。

大体は角側が気を使っているためズレることは稀です。 図面に記載漏れはあっても設計自体がズレていることは非常に稀です。 そもそも製作段階で気づきます。

しかし、今回、私が行っていた仕事では全てのチェックを抜けて納品される強者が発生してしまいました。 機械図面というのは書いた人、確認した人、承認した人の全てが記載されています。 当然、この中に私の名前もあり、もっと偉い人の名前もあり、ベテラン設計者の名前もあり、さぁ大変です。 問題が発覚した瞬間、解決策と残りの全図面チェックと会社への説明が求められます。 お金がない場合はお金の算段も行わなければならないです。

このような事象が起こると普段は和気あいあいとしている田舎の中企業も地獄絵図と化します。 幸い、人が良く、責任を擦り付け合うようなことはないですが、事務所にあらゆる栄養ドリンクが設置され、企業戦士が誕生します。 ただし、今は昔と違い日付が変わる前には帰れます。というか、帰らされます。

そうならないためにも「確認作業」というのは責任感を持って、しっかり行いましょう!!

流石に今回は確認者の全員が反省していました。

ここからは独り言

実は...みんなで深夜残業するのは楽しいと思っています。 仕事は辛いですが、学生時代に図面の提出期限に間に合わずクラスで遅くまで残って作業したことなどを思い出します。 あと、Monster って飲料は飲みすぎると本当にモンスターが誕生するのでほどほどにしておいた方が良いと学びました。