OSをKDE neonに変えたら標準のファイルマネージャであるdolphinでNASが自動マウントされなかった話。
対処法を忘れないようにメモしておきます。
環境
OS: KDE neon 5.20
ファイルマネージャ: Dolphin 20.12.1
症状
左サイドバーにあるリモートセクション → ネットワークからsmb経由でNASにアクセスした際に自動でマウントされない。
そのため、NAS内の動画をVLCやMPVで見ようとしてもエラーが発生する。
解決策
単純にNASをマウントすればよい。
マウント方法
cifsを使ってマウントする。コマンドを打つのは面倒なので /etc/fstab に記載してDolphinから簡単にマウントできるようにする。
cifsが入っていない場合はインストールする。
$ sudo apt install cifs-utils
はじめに問題なくマウントできるかテストする
$ sudo mount.cifs //server_ip/share /usr/mnt/point -o user=username
//server_ip/shareにマウントしたいディレクトリを指定して、/usr/mnt/pointでマウントする場所を指定する。また、user=でユーザー名を指定。
問題なければパスワード入力を求められるので入力してマウントできるはず。
ちなみに、アンマウントもsudoをつけないとできない
sudo umount /usr/mnt/point
ファイルマネージャで簡単にマウント
ファイルマネージャで簡単にマウントしたいので /etc/fstab に書き込む。
//server_ip/share /usr/mnt/point cifs username=value,password=value,file_mode=0777,dir_mode=0777,noauto,user 0 0
※ 一行で全部書いてます。
最終行あたりに追加。
保存してDolphinを開くと左サイドバーのリモートセクションにマウントポイントが追加されているのでクリックするとマウントできる。
アンマウントするときは右クリックメニューからできる。
オプションの説明
//server_ip/share
サーバーのipとマウントする場所の指定
/usr/mnt/point
マウントする場所の指定
username
サーバーにアクセスするユーザー名
password
アクセスユーザーのパスワード
file_mode
ファイルのパーミッションを指定
dir_mode
ディレクトリのパーミッションを指定
noauto
起動時に自動でマウントしなようにする
user
一般ユーザーでもマウントできるようにする
userを書いておかないとrootでマウントすることになりいろいろと面倒。
セキュリティ
fstabに平文でユーザー名とパスワードを書くのはセキュリティ的に良くないので
credentials=ファイル名で資格情報ファイルを指定できる
ファイルの書き方は
username=value password=value
/etc/fstabへ書く
//server_ip/share /usr/mnt/point cifs credentials=filename,file_mode=0777,dir_mode=0777,noauto,user 0 0
※ 一行で全部書いてます。
私は平文で保存している。どうせ自分しか使わないPCなので
動作確認
マウントしたNAS内の動画をVLCやMPVで無事に見ることができれば成功。
余談
最初は存在しないディレクトリをマウントポイントに指定してエラーが出ていました。
エラー内容を全然、読んでいなかったので「なんで?」って悩んでいました。
エラー内容はちゃんと読みましょう。って今まで何度も反省しています。