オーディオアンプの配線修理

去年、クラウドファンディングで買ったオーディオアンプの修理を応急処置で終わらせていたので続きを行い、完全復旧させます。中国製の機器というのは中身がシンプルな場合が多いので、意外と簡単に修理できます。

対象のアンプと症状

クラウドファンディングで買ったオーディオアンプは 「soundhub」 というアンプです。見た目がおしゃれで、機能豊富な上、コンパクト軽量なので非常に気に入っています。とにかく、さまざまな機器をひとつのアンプで再生できます。

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SoundHub アンプ

以前、修理した症状はスピーカー端子への配線ミスによる不良でした。電気配線を行う際に配線の被覆を剥がし、先端に端子を取り付ける必要があります。私の持っている機種はこの被覆の剥がし忘れが発生しており、被覆の上から端子をカシメていました。そのため、通電が甘く、スピーカーから音が出たり出なかったりという状態になっていました。

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汚いですが、絵で書くとこんな感じ

上図のような感じになっており、通電が甘かったです。

応急処置

気づいた時に応急処置をしましたが、この時は時間がなかった為、本当に応急で終わらせていました。スピーカーから音が出ればいいやで終わらせています。

裏からバラして

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分解

応急処置した箇所を再確認します。スピーカーを繋げる部分の配線となります。

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銅線を直接巻いて、なぜかマスキングテープを巻いて絶縁としている

ちなみに反対側は配線の色とチューブの色が逆になっています。
このあたりは中国系の適当なところです。

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反対はチューブの色が逆に組み立てられている。

修理

とりあえず直していきます。

プラスの赤線から行います。被覆をしっかりと剥がして

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被覆をしっかりとむき出しにする

端子をカシメます。一般的に使われているニチフの端子を使用。

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端子のカシメ

熱収縮チューブでカシメ部を整えて完了です。

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熱収縮チューブは黒しか持っていないのでこれでいきます。

マイナス側を同様にして直していきます。

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マイナス側も同様に直します

配線をまともに直したら取り付けます。綺麗に治りました。
応急処置より見た目も随分ましになっています。

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上等です

バラした手順と逆手順で組み立てます。

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組立完了

音出しをすると綺麗に両方のスピーカーから鳴っています。
修理完了です。

終わり

応急処置で終わっていたオーディオアンプの配線修理を行いました。
意外と簡単にできます。

ちなみに、経験上、中国製機器の不具合はこのようなちょっとしたミスであることが多いです。機器自体の中身はシンプルな構成で、比較的容易に分解もできるため、中国製の機器は嫌いではないです。個人的に直し易いとも思います。

買い直しても安いと思わずに、一度バラして中を確認しても楽しいと思います。